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| 今から65年前の全国中等野球大会九州地区は、南北2ブロックに分かれていた。当時強かった大分・熊本・鹿児島は夫々2校、宮崎･沖縄は弱かったので夫々1校しか出られなかった。成程、当時、沖縄選出校の成績は24対0とか、18対1と言う惨めなものだった。 我がニ中が出場したのは、昭和12年夏の南九州中等野球大会で、宮崎県営球場で開催された。沖縄ニ中の対戦相手は熊本代表の強豪チーム熊本商業であっ た。勝てるとは思っていなかったが、前半沖縄ニ中を呑んでかかってきた。平良投手の頭脳的投球は彼等を翻弄し苦戦させた。8回で漸く逆転された。だが、 『沖縄ニ中の善戦惜し』の新聞見出しだったと記憶して居る。 当時はテレビが今日の様に普及してなく専らラジオにより情報が流されていた。詳細は沖縄に帰ってから判ったが、7回ニ中の打撃の丁度その時、停電となり 情報が入らなくなり、スッカリ勝ったものと思い学校では祝賀会の話が持ち上がったとの事だった。夕方のニュースで4A対3で逆転されたとの報にガッカリし たとの事だった。当時、出場した選手は既に幽明界を異にしている方が大部分である。 当時の野球部長は国吉有慶先生、コーチは国場幸輝先輩だった。中学2年から入部して、少年野球チームと新聞に記載された弱小チームから、先輩各位の指導 を受け県内で優勝するチームにまで成長した。指導を受けた20期・21期・23期の先輩の氏名も記載したかったが紙面の都合で割愛した。 |
同窓会報 創刊号『想い出』 ニ中24期 上原 建作