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今年も6月23日,母校ゆかりの地・城岳に建立されている「二中健児の塔」で慰霊祭が行われた。 強い日差しの下で, 生花が供えられた碑の正面には年老いたご遺族が, その後方に同窓生が多数参列した。全員で黙祷を捧げ那覇高校吹奏楽部の伴奏で二中の校歌を斉唱した後,読経が始まり涙した。
59年前,砲弾荒れ狂う中を勇敢に駆け巡り, 祖国の必勝を信じて戦場に散った同志のご冥福を祈って列席者が香をたむけた。 毎年帰省の折「二中健児の塔」に参拝していたが, 今回初めてご遺族と共にみ霊を慰める場に臨み、み柱の声無き声に接したかの様に新たな感慨を覚え,恩師や亡き友の尊い犠牲を決して無駄にしてはならないと思った。 戦争を知らない若い世代に 「二中健児の塔」のいわれと平和の尊さを語り継ぐことを望んでやまない。 |
同窓会報 第五号『慰霊祭に参列して』 ニ中34期 山路 安清(会長)