4月22日は快晴、すばらしい天気に恵まれた。五反田の”ゆいま~る”での島唄会の例会の日だ。午後1時前にはすでに長老の池ノ上さんや藤井さんが、いつものように先着されていた。例会を楽しみされておられるようで熱心な会員だ。
今日の出席予定者は15名。定刻には店のママの比嘉悦子さん手作りの沖縄料理 とオリオンビールが配膳され、藤井さんの゛グスーヨー、カリー”と言う乾杯の音頭で食事が始まった。
”てびち、ゴーヤーちゃんぷる、イーチョウバーのてんぷら、ターウム、沖縄てんぷっら、”それにごはんとおつゆなど、ミゴトなものだ。季節に応じて出してくれるのがうれしい。
悦子さんには3年前の島唄会のスタートのときから、なにくれとなく面倒をみてもらっている。優しくてあいそのよい沖縄美人だ。
食事が終わって唄の練習に入る前にその時によってトッピクスがある。
今 回は13期の比嘉良智さんの東海道五十三次の完全踏破の報告だ。2001年3月に東京日本橋をスタートした。今では消えてしまった街道をいろいろと資料を 取り寄せ苦心に苦心を重ねて調べあげ、計画を立てて歩きはじめた。仕事の傍らでの歩きだから無論一気に歩き通すと言うのではない。始めは8キロを歩いて自 宅に戻り、次はその先まで車で行って10キロ歩いては戻るというようにかなり時間を要する。だんだん遠くなると新幹線で行って歩き、又出直すという繰り返 しだ。予定日も雨風によっては中止となる。気力と根気が相当になくてはならない。およそ500キロを踏破したのは今年3月、28回にわけて歩き、5年をか けての偉業達成だ。そしてこの偉業達成には奥さんも伴にされたという。このとき、会員から拍手がわいた感動の一瞬だった。比嘉さんはとても13期卒とは思 えないほど若々しい。機会をみて会報にでも発表してほしいものだ。
練習曲は”べーべーぬ草刈いが”と”えんどうの花”だ。誰でもなんとなく知っ ている曲だ。” アンマー、スー、ウンチュー、ヤツチイー、ウンミー、ウフウマー”は、それぞれ何をしているの、と呼びかける歌詞にはほのぼのとした沖縄 の情景が浮かぶ。えんどうの花は、いま沖縄でも評判の宮良朝包の映画とも関連してタイムリーな曲だ。美しい旋律と歌詞は合唱していると遠い昔がしのばれて くる。
唄の指導は三味線の大家、8期の長嶺紀晃さんだ。実に的確な指導はいつもながら感心する。11月の本番までには全員が完璧に歌えるようになるはずだ。また会員には琉舞の大家もおり、総会には披露できる予定だ。
食べて、唄って、ユンタクをする他に例会では、いろいろな事を試みている。
次回の6月24日の第四土曜日には、今売り出し中の可愛らしい同窓生シンガーソングライター国吉亜矢子さんを招いての”唄と語り”も予定している。
例会は17時を目途にお開きとなるが、この日も会員の顔ははればれとして帰途についた。
会長 山城孝夫(那覇校10期)
出席者
池ノ上 光夫 藤井 和雄 山路 安清 亀島 博 豊里 光夫 宮里 育宏
長嶺 紀晃 津波古 勝子 山城 孝夫 比嘉 良智 小澤 貞子 泉 幸子
長谷川 玲子 五の坪 すえ子 山川 夏子。
《島唄の会》 4月例会報告